たられば。
あの時わたしがあの子たちを引き留めていなかったら、心に傷が残るほどのことは起きなかったかもしれない。
私と長男には、同じ瞬間にできた心の傷がありまして。それは、私の兄に負わされた傷で、大人の私はそれでも、ある程度割り切ることができるんだけれど、その頃小学生だった長男はそんなの無理で、その時のまま、くっきりと残ったその傷は、きっともう消えない。
「あんな昔のこと」
「まだ根に持ってるのか」
みたいに思うかもしれないけれど、時間と距離が癒しても、ずっと心の隅っこに居座っていて、触れようとすると一気に引き戻される。
あの時、私がもっとうまくやっていたら。
今でも時々考えてしまう。
ほとんど絶縁に近かった兄家族が、父の顔を見に来たいらしい。
正確には、「兄は、来ないと言ったはいいものの、本音は来たい。」ということらしい。兄嫁からそんな電話が来たと母が言っていた。そして、孫2人は会いたがっているから、兄を説得して、来るとしたら4人で、と。
私たちとの件以外にも色々とありすぎて、でもその膨大な情報量の色々を端折って私個人の気持ちを言うと
(´-`).。oO(やだよ。何をいまさら。
なんだけど、その大きなドス黒い気持ちと事情を無理やり横に避けて、父と息子、祖父と孫、ということだけ考えたら、会わなかったら後悔が残ると思う。
すべてを飲み込んで、来たいなら来た方がいいと思うと母に言ったら、母もそう伝えたと言ってた。
長男に、そのことを伝えたら、その日は外出すると言った。無理なので、同じ空間に居たくない。鉢合わせだけは勘弁してほしい。
そして、同居した時から、そう言うタイミングはあるんだろうと思ってた。考えてた。
自分のことはいい。それよりもばあばが心配。
そう言っていた。
小学生の子供に浴びせるには余りに酷い言葉を、大人から浴びせられた長男は、叔父のことを人の心が通っていない極悪人と、何の疑いもなく思っているんだろう。
それはもはや、好き嫌いとか言う次元ではなくて、修正も効かない。
フォローのしようもない。
ただ、母には、産み育てて、一緒に過ごした時間があるので、娘の私から見れば、長男が心配している程深刻でも無いのではないかと思う。
一応、きちんと人付き合いのできる普通の人ではあるので。
(´-`).。oO(私は無理っぽい。やばい。
そんな感じで、年を越す前に、乗り越えなければならない壁みたいなものができてしまった。
無理そうなら私も次男と一緒に逃げようと思う…!!!
長男には、家を出て何のしがらみも無く自由に生きて欲しい。
そう強く願った日でした。
でもずっと一緒にいたいぞ!無理だけど。